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他所属
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日本インダストリアルデザイナー協会正会員
日本生活学会編集担当理事
日本産業技術史学会副会長
日本建築学会正会員
道具学会事務局担当理事
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略歴
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1937年大阪府八尾市に生まれ、京都市伏見区深草坊町に幼時をおくる。嵐山・自由学園幼稚園卒、敗戦時食糧難の京都から岡山へ食糧疎開、彦根市に転じ、小学四年以来東京在住。お茶の水女子大学付属中学校卒、都立北高等学校卒、早稲田大学第理工学部建築学科卒。在学中より学建築研究所に勤務、一級建築士に合格するも登録料を二級酒(当時)に替えたため未登録。1970年GKインダストリアルデザイン研究所(現、GKデザイン機構)に転じ、基礎研究部門を歴任、1986年 GK道具学研究所を設立、1996年道具学会(会長・栄久庵憲司)設立に参加、道具学会事務局担当理事として現在に至る。
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主な 作品 受賞
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「造形教育の創造空間 図工教室のあり方と位置」にて美術教育振興会佐竹賞論文賞
「インダストリアルデザインと伝統」にてJIDA論文賞
『図説 台所道具の歴史』(柴田書店, 1978)にて国井喜太郎産業工芸賞
『ロサンジェルスの日本食堂』(ドメス出版, 1984)にて日本生活学会研究奨励賞(共同受賞)
『台所空間学』(エクスナレッジ, 1989)にて日本生活学会今和次郎賞、日本産業技術史学会賞
『台所の100年』(ドメス出版, 2001)にて神戸市・神戸消費者協会「神戸賞」代表受賞
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VOICE OF DESIGN(デザインポリシーなど)
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新しい人工物〔環境・都市・建築・住居・道具〕を創造するデザインには、基礎作業としてのデザイン与条件のより正しい把握が決め手となる。その決め手をたぐりよせる方法として、広義の学問−学術的探検・調査・研究が必要である。その意味での「私の研究」は、もっとも広義に人工物のありようから見る人間学(文化人類学的)研究であり、研究対象とする人工物の領域として具体的には「道具」を視点とし、道具学を提唱し、その振興に寄与する活動とともに、自らの道具研究をおこなっている。
道具学とは、身のまわりの人工物が形成する「道具世界」を見きわめ、人と道具の関係のありよう観察し、温故知新、道具によって生きる人類社会の未来を考え、その成果を人工物の創出(デザイン)方法に落とし込む(有効化すること)を目指す。
この道具学の位置は、デザイン活動に必要な基礎研究であり、デザイン学の基礎学として位置づけられる。
[私のアピール] 道具学の拡大と進化を図るフォーラム型学会である道具学会への、多面的な専門家、学者であるか否かにかかわらず、道具のありよう、道具と人の関係のありように関心のある全ての人々、道具を商う人から職人までの参画をおすすめする。道具学をデザインの基礎学と位置づけるからには、「道具学会 FORUM DOUGUOLOGY」は、日本デザイン機構の活動成果を学術的研究によって裏打ちしていく役割を担う。私自身の道具学研究は一連の台所研究に見るように、日常茶飯の生活空間の道具学であり、道具学会の総合性の形成のためには、多分野の専門家が共に異文化の生活空間に人と道具のありようを観察する「比較道具文化探検」がもっとも有効と考え、道具学会では世界各地域の生活文化探検の実施に励んでいる。
道具学会ホームページ http://www.dougu-tools.com
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